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高齢者の口腔ケアの大切さ・歯磨きの大切さ

肺炎が日本人の死因の第4位ということはご存知でしょうか。
その92%が65歳以上の高齢者で占められています。肺炎の原因となる誤嚥(ごえん)による感染を防ぐために口腔ケア、歯みがきの大切さについて、札幌ふしこ歯科診療所の荻原宏志先生にお聞きしました。

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荻原宏志歯科医師
99年北大歯学部卒業
妻も歯科医師として札幌歯科診療所勤務
子供一人。お年寄りに優しく人気。趣味はゴルフ

 口腔ケアとは、狭い意味ではお口のお掃除のことを指しますが、広い意味ではその人がより健康的で豊かな生活を送ることが出来るように支援するものです。効果として、誤嚥性肺炎など口腔内細菌による二次感染の防止や、虫歯・歯周病の予防が挙げられますが、それだけではありません。お口へ刺激を与えることによって、低下した嚥下反射の促進、爽快感、口臭の抑制、食欲、生活のリズム等が得られることも挙げられます。また、ケアを自分で行なう際に必要な移動や歯磨きによる手の動きなどは、運動やリハビリにもなります。専門家が診ることにより粘膜などの口の中の病気の早期発見にもなりますし、可能であれば治療を行ない、審美(見た目)的、機能(良く噛めたり発音がはっきりする)的にも改善することで活動的になり、対人関係の円滑化も図れます。
  いかに日常生活の中で口腔ケアが大切であるか、お分かりいただけたでしょうか?
  ちなみに、薬液によるうがいだけではのどにすむ細菌数は減りません。歯ブラシなどでみがくことによってはじめて口腔ケアとしての効果が得られるのです。

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